数年前から気になっていてダウンロードだけしていたゲームがあった。今見たら最初に見たのは2016年1月だった。
そのときは日常でゲームをやっていなかったので、あとでやろうと思って置いていた。
最近いくつかゲームを始めたので、このゲームも今になってやっとプレイを始めた。
小説家になろうでおすすめを聞いたらよく挙げられる作品の一つに 猫耳猫 がある。
半年ぐらい更新がなくて、もうやめたのかなと思っていたら、なんとゲームを作っていたらしい。
猫耳猫はゲームの世界に転移してバグ技を駆使して攻略する「昔のゲームあるある」を楽しむ小説だ。
この作者が書く物語の特徴として、伏線を散りばめながらのギャグとシリアスの応酬がある。
他の小説だとほのぼのパートから徐々にシリアスパートに移っていくのが普通だと思うが、この著者の作品はほのぼのギャグからシリアスに急展開して、シリアスが続くかと思ったらギャグで伏線を回収して終わったりする緩急の激しさがある。
そんな著者が作ったゲームなら、昔のゲームあるあるとバグ技を試しつつ攻略してめちゃくちゃ(褒め言葉)なストーリーのゲームになっていると予想しながら始めた。
ちなみにこの文章はプレイ日記4の時点で思い出しながら書いている。すぐ終わるタイプのゲームだと思ってたら結構なボリュームがあったので後から書き始めた。
少し進んだ時点でのゲーム紹介をするなら、このゲームはSRPGの皮を被ったパズル&ノベルゲームである。
SRPGの皮を被っていることも重要で、ゲームシステムとしての制限がうまくストーリーと伏線に生かされている。
イマドキのSRPGは知らないけど、初期のファイヤーエムブレムっぽさがある。動きとか。オマージュ?
おすすめできる人は
・なろう系、勇者召喚が好き
・謎解きゲームが好き
・ノベルゲームが好き
・ひたすらレベルを上るのが好き
・低レベルクリアが好き
・死にゲーが好き
という人。2,3個当てはまっていれば楽しめるんじゃないだろうか。
おすすめできない人は
・なろう系にアレルギーがあって1行も読めない
・SRPGは本格的なもの以外認められない
という人。
謎解きは苦手でもメニューからキャラクターがヒントを教えてくれるし、初見殺し無しモードもあるので大丈夫ではなかろうか。
最初はバグが結構あったみたいだけど今は治っていて、追加要素も更新され続けているっぽい。見つけた時すぐにプレイせずに逆に良かったのかもしれない。
そんなこんなで、スタート。
起動してボタンを押さずに待っているとオープニングストーリー的なものが始まる。それを見ているとだいたいの世界観が分かる。うーん予想外の終始シリアスだ。
ポチッと始める。
最初の数分で、なろうあるあるが詰まっている。シリアスどこいった。
特に説明なく勇者召喚されて、何の理由もなくヒロインに好かれている。しかも若干オーバーにやってるから、メタいネタだと思わないとこの妙に軽い展開やセリフは人を選びそう。
小説だとそんなにくどくないけど、絵と効果音と音楽が付いたことでより強調されておる。
見た目は普通のSRPG。
しかし、勇者がとんでもなく弱い。
強いとされる武器も3回しか使えない。一般人だからね、仕方ないね。ひとまず逃げるしかない。
逃げるとあっさり2章へ。
ストーリーの展開が軽い。
そして次はグリフォンから逃げる。
まだ一回しか戦闘してないぞ…。
戦ったら酷いダメージを食らう。
ひたすら逃げて3章へ。
よく分からず死んだ…。紙装甲。
これはつらい。
敵が多すぎる。
ここからパズルゲームの本領発揮か!?
何回か死んで、行き方を見つけて、4章へ。
ミディが仲間になった。
4章はパズルと言うほどでもないので普通に進む。
5章と6章はストーリーのみ。
7章へ。
この辺りからシリアスの急展開。
勇者が火事場の馬鹿力的な覚醒をしてアツい展開などありつつ。
インフレが激しい!
終章、シリアスなまま絶望的な状況へ…。
中盤から全然操作できずにバッドエンドになったんだけど!?
終わり…?
と思ったら、ここまではプロローグだった…!
召喚勇者の物語は、ここから始まる。